【NY発】映画やドラマに絶対欠かせない ニューヨーカーのマストアイテム

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   ほとんどのニューヨーカーが、「NYを代表する物」の1つとして、ダイナーやデリのテイクアウトコーヒー用のペーパーカップを挙げると思います。

   このペーパーカップには、ギリシャ風水差しアンフォラ、3つのコーヒーカップから立つ湯気の中に「WE ARE HAPPY TO SERVE YOU」とプリントされており、NYを舞台にする映画やドラマには欠かせない小道具アイテムでもあるのです。

カップの売り上げを伸ばすために発案

どこを探しても見つからないオリジナル
どこを探しても見つからないオリジナル

   これをデザインしたのは、チェコスロバキアからホロコーストを逃れてアメリカに逃れて来たレズリー・バックさん。ペーパーカップを売るセールスマンだったバックさんは、カップの売り上げを伸ばすため、ダイナーやコーヒーショップのオーナーにギリシャ移民が多かったのを考慮して、ギリシャの国旗から取った白と青を基調に、ギリシャ風水差しなどを取り入れてデザインしたのです。しかし、デザイン権を登録したわけでなかったので、このカップは、ニューヨーク市場を意識するペーパーカップ会社にとってマストアイテムになり、瞬く間に広がったのでした。

   ところが、1994年にスターバックスがNYに上陸して、200近いカフェをオープンしてからというもの、当時500億個作られていたこの紙カップは、2005年には200億個に落ち込み、ダサいカップという扱いを受けるようになってしまいました。9.11のテロアタックの後は「I LOVE New York」や、星条旗の赤、白、ブルーを使った愛国的なデザインの売り上げが伸びて、あのバックさんのオリジナル紙コップはどこへやら、追いやられてしまったのでした。

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