毎年7月はじめごろにパリ・ノール見本市会場で開かれる、ヨーロッパ最大の日本見本市、ジャパン・エクスポ。第1回目の入場者は3000人ほどだったそうだが、10回目の去年は16万人、そして今年は18万人が予想されている。
開場30分前にはすでに長蛇の列ができ、一番混雑する土曜の午後は入場までに3時間近くかかる、なんて噂も。ジャパン人気を支えているのは中高校生を中心とした若者たちだ。
年々増える出展企業
エクスポ開場には仏訳された日本のコミック、DVDからアニメのキャラクターグッズ、着物、ゴスロリ服、日本食品などを展示販売するブースが並ぶ。特設会場では、和太鼓、日本舞踊、空手のデモンストレーションが繰り広げられる。その間を、日本の人気アニメやコミックの主人公に扮したり、着物やゴスロリ系の服を着たりしたコスプレ集団が練り歩く。
日本からのゲストも年々豪華になり、今年はモーニング娘、聖飢魔IIのステージに若いファンたちが熱狂した。最近は、市場開拓を求め、日本からやって来る出展企業も増える傾向にあり、コミックやゴスロリ系雑誌の出版社、食品メーカー、日本語学校などのブースも軒を連ねた。
ジャパン・エクスポの評判を聞き、日本からやって来た我武者羅應援團は、メインステージで応援曲を披露すると同時に、開場各地で出展者や個人入場者たちを「応援」して回っていた。
「日本が好きなフランス人たちの予想以上のエネルギーに驚きました。また、フランスの若者は目がきれいで、自分の好きなもの、情熱を打ちこむものが明確。それから家族を大切にしている優しい人が多い。というのも誰(何)を応援してほしいか尋ねると、自分の家族を応援して、と頼む人がほとんどでしたから」と團長の武藤貴宏さん。