宝島社は2010年6月10 日、第7回『このミス』大賞優秀賞を受賞した中村啓さんの受賞後第1作となる『鬼の棲む楽園』を発売した。
舞台は奄美群島。フリーライターの夏木は出版社から依頼された仕事で同地在住のカリスマ占い師・神山のもとを訪ねるが、そこで目にしたのは猟奇的ともいえる様相を呈した神山の死体だった。犯人探しを始めた夏木は、神山にとっても縁深い喜多住島を訪れるが、周囲では次々と事故死が起き、夏木自身にも危険が迫る。
暴かれる霊媒師「ノロ」一族の秘密とは・・・?奄美群島特有の風土、風俗を背景に壮大なミステリーが展開される。
単行本、312ページ。定価1200円。