講談社は2010年5月28日、新刊本『ダダ漏れ民主主義-メディア強者になる!』(著・日垣隆)を発売し、話題になっている。
同書は、週刊現代の人気連載「なんなんだこの空気は~メディア考現学」を大幅に加筆修正したもの。TwitterやiPad、kindleなどの登場で、これまで「密室」状態だったものが次第に可視化されてきているが、「ダダ漏れ」になった情報に対し、うろたえずに楽しむ方法を伝授。著者の日垣さんは「少なくとも賞味期限20年はある」と力をこめた。
記者クラブ問題、上杉隆、佐々木俊尚、電子書籍、裁判員制度、取材、小島慶子、ミッテランの隠し子、不倫メール・・・。さまざまなキーワードが、縦横無尽なテーマのなかで読み解かれていく。
著者はあとがきに、次のように記した。
「ダダ漏れは、冒頭でも述べたように、官僚政治やマスメディアの在り方などに革命をもたらした。政権交代よりずっと、私はダメージを与えるだろうと感じている。ただし、ダダ漏れ民主主義には、真実だけが含まれているわけがない。ウソや事実でないことも、その数倍はある。どう少なく見積もっても、だ」
単行本(ソフトカバー)・256ページ。定価1050円。