人物関係を図にまとめる熱心な読者も
また、「1Q84マップ」は小説中の記述に沿って、主人公の「青豆」と「天吾」が足を運んだ場所などが示されているというものだ。たとえば、「book1『1章』」で、青豆は「三軒茶屋の手前から急に渋滞」につかまってしまったし、「book1『2章』」で、天吾は「高円寺の小さなアパートに一人で暮らしている」ことがわかった。地図中に立てられている旗を参考にしながら、実際の場所をたどれば、登場人物の気持ちに少しは近づけるかもしれない。
なお、「1Q84」については、中国語翻訳版が2010年5月25日に初版120万部で売り出され、韓国では昨夏の発売から19週連続で1位を獲得。アジアでも人気があるらしく、ミニブログ「ツイッター」で「1Q84」と検索すれば、中国語やハングルによるつぶやきも見つかる。かたや、SNS「mixi」では2500人近くが参加する「1Q84」のコミュニティーがある。熱心な読者が、具体的なページを挙げてその意味に迫ったり、人物関係や出来事を図にまとめたものをアップしたりしていて、盛り上がっていた。より深く作品を理解したい人は、参考にしてみてはどうか。