本格米焼酎(乙類)における「血栓溶解作用」の亢進効果が注目されている。高橋酒造(熊本・人吉市)は、熊本県立大学・有薗幸司教授との共同研究で、本格米焼酎「白岳 しろ」(以下、「白岳 しろ」)に含まれる焼酎アロマ成分に血栓溶解作用の亢進効果があることをつかんだという。
本格焼酎の適量の飲酒により血栓溶解作用が認められることについては、すでに05年に倉敷芸術大学・須見洋行教授らの研究で明らかになっているが、今回、高橋酒造と有薗教授の共同研究によって本格米焼酎にも同様の効果が認められたことになる。
有薗教授は、
「本研究では、『白岳 しろ』に、血液中に含まれるプラスミノーゲンを活性化し、プラスミンを作り出す成分が含まれていることを明らかにすることができた。プラスミンは、血栓溶解効果を持つため、『白岳 しろ』は、血栓溶解作用の亢進効果を有しているといえる。すでに脳梗塞(こうそく)など、血栓が原因とされる疾患にかかってしまっている人には投薬などの治療が必要だが、まだ、血栓を原因とした疾患を抱えておらず、健康維持のためにも、適量のお酒を飲む習慣をお持ちの方には、血栓溶解作用の亢進効果を持つお酒、特に、『白岳 しろ』などはおすすめでしょう」
と話している。