iPhone版電子書籍も好調「もしドラ」
第4位には、美少女のイラストが描かれた表紙がひときわ目をひくビジネス書「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海、ダイヤモンド社)がランクしている。12週連続でランキング10位以内をキープしており、今最も安定した人気がある一冊だ。ドラッカーの経営書「マネジメント」のエッセンスを織り交ぜた青春小説は、読みやすいと評判。「もしドラ」の通称名で呼ばれ、iPhone版電子書籍も好調だ。
ほかに話題になった書籍では、全国の書店員が売りたい本を選ぶ「2010年本屋大賞」に輝いた小説「天地明察」(冲方丁、角川書店)が第8位。葬式のカラクリを説き明かした新書「葬式は、要らない」(島田裕巳、幻冬舎)が第12位。五木寛之さんが構想20年を要した渾身の長編小説「親鸞」(講談社)は14位だった。
なお、「2010年上半期のベストセラー」は09年12月~10年5月分を集計した。集計ジャンルは総合、単行本(文芸/ノンフィクション他/ビジネス/ゲーム関連書)、新書(ノベルス/ノンフィクション)、全集の4部門8分野。