アイデアの発端は「新潟弁をなんとか残せないか」
動画サイト「ユーチューブ」でも人気(写真は新潟弁「自動販売機」)
一方、キリンビバレッジも同様に、新潟エリアと愛知県名古屋エリアでしゃべる自販機を設置している。
「今すぐ使える新潟弁 自動販売機」は04年に設置された。「使われなくなりつつある新潟弁をなんとか残せないか」というアイデアが発端となり、BSN新潟放送で人気のラジオ番組「今すぐ使える新潟弁講座」とタイアップして実現。自販機は、近藤丈靖アナウンサーが声で演じる番組キャラクター「山本さん」が吹き込んだ12種類のメッセージがランダムで流れる仕掛けだ。県内には100台程度が設置され、地元の人をはじめ観光客が「面白い」ととびついている。
好評を受けて10年2月に登場したのが、「名古屋ことば自販機」だ。名古屋開府400年を記念して企画されたもので、市内には17台が設置されている。しかも、声の主は大部分が河村たかし名古屋市長。ジュースを買うたびに、「どえらけにゃぁうれしいぎゃぁ」「まーいっぺんきてちょーよ」などと歓迎してくれるのが、親しみやすいと人気がある。
ちなみに、動画投稿サイト「ユーチューブ」では、実際に自販機がしゃべる様子を撮影した動画が多数アップされており、多いものでは10万回近く再生されている。コメント欄には「自分が、愛知人だというのに名古屋弁で笑ってしまった」「おもわず会話しそうになりました」「関西弁w 関西人やったかて共通語分かるやんか」「福岡人だけどちょっとこれは濃いな。ばりばりの博多っ子しか話さないね」などと書き込まれていた。