人がどう思うかは関係ない 自分らしさ伝えるハングル曲

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「日本のミュージシャンの方と組めればいい」

――亡くなられたパンソリの名人ドン・ジン・パークさんがお好きだそうですが、パンソリはじめ韓国の伝統音楽とジャズに接点はありますか?

チョン・ジュウォン それを探り出すのが、私の人生の宿題かなと思っています。韓国の伝統音楽と私の歌うジャズの間になにか共通項があるのは分っているんです。シーラ・ジョーダンや音楽仲間からもそれは指摘されます。ただそれが具体的に何かは、まだ分らないんです。

――韓国に活動のベースを移されたそうですね?

チョン・ジュウォン 異文化に対する興味はもちろんありますから、チャンスがあればまた外国で暮らしてみたいなとは思いますが、やはり、家族や友人に囲まれて、自然にいられますから。

――日本というマーケットにはどんな印象を持っていますか?

チョン・ジュウォン 音楽的には幅が広いという印象を受けています。国としても大きいですし、さまざまな人と音楽があると思います。日本で私の音が受け入れられれば嬉しいですね。

――日本でのライブの予定などはありますか?

チョン・ジュウォン まだ具体的にはありません。是非やりたいと思っているんですが…。日本のミュージシャンの方と組めればいいなと思います。

   非常にクレバーで、一つ一つ丁寧に考えながら答えてくれたチョン・ジュウォン。彼女のアルバムへのアプローチは、ハングルで歌い、韓国伝統音楽を採り上げるなど、日本のジャズ・ミュージシャンにとってもインスパイアーされるところがあるに違いないもの。韓国ジャズ・シーンの一端を垣間見ることができた、貴重なインタビューだった。<加藤 普>

【オーシャン・ララバイ  収録曲】
1.オーシャン・ララバイ
2.バタフライ
3.雨の中の女
4.ハイド・アンド・シーク
5.夢
6.スマイル
7.青い小鳥
8.ハウ・ストレンジ
9.イマジネイション
10.ブリーズ
11.南村
12.エヴリタイム・セイ・グッドバイ
13.ウーマン・イン・ザ・レイン

◆加藤 普(かとう・あきら)プロフィール
1949年島根県生まれ。早稲田大学中退。フリーランスのライター・編集者として多くの出版物の創刊・制作に関わる。70~80年代の代表的音楽誌・ロッキンFの創刊メンバー&副編、編集長代行。現在、新星堂フリーペーパー・DROPSのチーフ・ライター&エディター。

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