講談社は2010年4月29日、お金の「落とし穴」をわかりやすく解説した新刊本『2010年6の月、500万人が夜逃げする』(著・水澤潤)を発売した。
この本の中で著者が強調しているのは、この6月18日に完全施行となる貸金業法の現実だ。借入総額が年収の3分の1(あるいは100万円)を超えてはならないという総量規制が強制導入されるため、該当者はもう、生活費や医療費、子供の教育費など、「いざ」というときであっても、お金は1円も借りられない。 また、仕事を受注するためのつなぎ資金として、なじみの貸金業者に頼っていた中小企業経営者も同様に借りられなくなることは、日本経済にとってもマイナスだと著者は指摘。
さらに、「年収の3分の1(あるいは100万円)を超えてはならない」という総量規制には何ら根拠がないこと、「破綻の臨界点」を知ることの重要さと案外知られていない債務整理術などについても詳述している。
単行本(ソフトカバー)、194ページ。
定価1200円。