【Paris発】男性客急増の占いサロン  関心はマジに「恋愛と起業」

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不況下の起業も占い頼み

日本のタロットカードを使うフランス人占い師も
日本のタロットカードを使うフランス人占い師も

   「また、このサロンの常連客には実業家や会社経営者が少なくありません。と言っても、独立するべきか、とか、この仕事はあたるだろうか、なんて漠然とした相談に来る人はいません。実業家、会社経営者として成功する人はたいてい直感、大六感を備えていますが、新しい事業について、しっかりリサーチをし、入念なプランを立て、成功の予感もある。その予感の部分について、さらなる確信を得るために占い鑑定に来るというパターンが多いですね」。言われてみれば、取材中、2人ほど上等そうなスーツを着たリッチな雰囲気の男性が入ってくるのを見かけた。有名実業家や政治家はたいてい、ひいきの占い師がいる、なんて聞いたことがあるが、なるほど、彼らも別に占い師のご託宣を鵜呑みにしているのではなく、"最後の一押し"を求めて鑑定してもらっているわけだ。

   男性の間で占い人気が高まっているのは、不況こそビジネスチャンスと起業をねらう人たちが増えているから?

江草由香


【プロフィル】
江草由香(えぐさ ゆか)
フリー・編集ライター。96年からパリ在住。ライターとして日本のメディアに寄稿しながら、パリ発日本語フリーペーパー『ビズ』http://www.bisoupfj.comの編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。趣味は映画観賞。

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