五輪熱唱&ミリオンセラー 「16歳」男女に音楽界激震

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ニッキー・ヤノフスキー
『ニッキー~フォー・アナザー・デイ』
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4月21日発売
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『マイ・ワールズ』
初回限定盤(CD+DVD)
UICL-9090 / 3000円
初回生産限定特別価格盤(CD)
UICL-9091 / 1980円
通常盤(CD)
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5月19日発売
ユニバーサル インターナショナル


   今回は、並べて紹介してもどうなの? という、ジャンルも音楽の質もまるで違う2人のミュージシャンのアルバムを並べて紹介する。

   何故この2人なのかと言えば、男女の違いはあるけれど、2人とも1994年生まれの16歳という「年齢つながり」で並べてみたわけだ。ついでに言えば、出身は2人ともカナダ。日本でも12歳の演歌歌手・さくらまやが活躍するなど、アーティストの低年齢化は世界の潮流でもある。

認知された道筋はまったく別

   それがどうした? と言ってしまえばそれまでなのだが、いずれも世界的な認知度と売り上げを誇っているのだから驚く。2人が世界に認知された道筋はまったく別物で、その違いもまた面白い。

   ニッキーはジャズシンガー。06年のモントリオール・ジャズ・フェスティヴァルで史上最年少の12歳で鮮烈にデビュー、10万人の観客を驚かせた。07年には、アメリカの名門ジャズレーベル「ヴァーヴ」史上最年少の歌手としてエラ・フィッツジェラルドのトリビュート・アルバム『ウィ・ラヴ・エラ』に参加し、08年にはインディーズからエラに捧げた07年のコンサートのライヴ盤『ニッキー・デビュー~エラへ捧げるスウィング』をリリース、日本でも09年にリリースされ話題となった。

   世界でニッキーが注目されるきっかけとなったのは、やはり本年2月のバンクーバー・オリンピックだったろう。開会式と閉会式でのパフォーマンス。開会式では国旗掲揚時にカナダ代表として、国歌「オー・カナダ」を、閉会式では書き下ろしの「レッツ・ハヴ・ア・パーティ」を熱唱、まだ16歳とは思えない堂々たるステージングは衝撃的だった。いってみれば、アナログの王道で今の位置にまで上り詰めたと言えなくもない。

◆加藤 普(かとう・あきら)プロフィール
1949年島根県生まれ。早稲田大学中退。フリーランスのライター・編集者として多くの出版物の創刊・制作に関わる。70~80年代の代表的音楽誌・ロッキンFの創刊メンバー&副編、編集長代行。現在、新星堂フリーペーパー・DROPSのチーフ・ライター&エディター。

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