1缶2900円の高級品もある ご当地「缶詰」ブーム拡大中

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真っ黒な汁が特徴 B級グルメ「静岡のおでん」

黒はんぺんは鰺や鰯などをすり身にして作る練り製品
黒はんぺんは鰺や鰯などをすり身にして作る練り製品

   「ご当地缶詰」には海の幸ばかりではなく、さまざまな名産物を詰めこんだものもある。

   カネセイ食品(静岡県・藤枝)は、「静岡おでん缶」を2005年から販売中。「シズオカ」ではなく、「シゾーカ」と読むのが正しいそうで、静岡県が誇るB級グルメとして知られている。濃い口しょう油を使い、牛スジでだしをとった、真っ黒な汁が特徴だ。具には、郷土料理の黒はんぺんや、さつま揚げ、いとこんにゃくなどが入る。

   同社では、うずら卵の加工を手がけているが、社員が地域活性化に取り組む「静岡おでんの会」に参加していた関係で話が持ち込まれ、缶詰の製造ラインがあったために商品化が実現した。県内の土産物屋やサービスエリア、インターネットを通じて購入でき、1缶315円で販売している。

「常温でも十分食べられます。お客さんから聞いた話では、残ったおでんの汁にうどんを落とすとおいしいそうです」
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