男は、この衝動を忘れない レディー・ガガ「肉体の文化」

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レディー・ガガ
『ガガ・リミックス』 初回生産限定盤 UICS-9118
1980円
通常盤 UICS-1207
2200円
3月3日発売
ユニバーサルインターナショナル


   今回は、発売後1ヶ月近く経ってしまったけれど、何度見ても衝撃的なジャケットを「忘れないように掲載」する目的で紹介します!

   とはいうものの、このレディー・ガガ、正直なところ「ただのエロっ娘」的眼差しで観る人も多かろうが、すでに彼女自身が文化と化しているほどのインパクトを世界に与えている。なにしろ彼女のPV視聴回数が、10億回を越えた事が明らかになったが、これは事件であり、間違いなく文化的衝動です。しかもレディー・ガガの素晴らしいところは、見た目とは違い発言なども実に謙虚にしてノーマル。好感度も高い。

大ヒット曲をリミックスして1枚に

   2月に紹介したテイラー・スウィフトの原稿でも触れたが、グラミーでは2部門受賞に止まったものの、エルトン・ジョンとのパフォーマンスは最高に盛り上がったようで、当日のアルマーニ・デザインの衣装の数々は、それはもうレディー・ガガにしか着こなせないもの。

   自分自身の肉体をもストレートに作品化している彼女は、間違いなくマドンナを継ぎ越えるアーティストだろう。

   今回のアルバムは、正直このジャケットが8割、音が2割のインパクトだが、2割の音も実はまったく聴き流せない代物。

   過去の『ザ・フェイム』、『ザ・モンスター』の大ヒット楽曲をリミックスして1枚に収めたものだが、ヒット・プロデューサー、気鋭のアーティスト達が「レディー・ガガ文化」を練り直し、再構築し直した優れもの。参加リミキサー/アーティストはスペース・カウボーイ、スチュアート・プライス、マリリン・マンソン、レッドワン、ユクセック、クルッカーズ、ペット・ショップ・ボーイズ、パッション・ピット、カスケード等など。日本独自企画盤という触れ込みだが、それは別にどうでもよしで……。一気に聴けることだけは確か。

ジャケ写に漂う「けれんみのなさ」

   そして再びジャケット写真だが、この「けれんみのなさ」は、これはもう自分自身を作品化して人目に供する覚悟と言うか、それが仕事と割り切っているストリッパーのようなもので、むしろさばさばと気持ちよく、カッコイイ。

   筆者の机の上にも飾られております。<モノウォッチ

加藤 晋

   【ガガ・リミックス 収録曲】
1. ジャスト・ダンス -スペース・カウボーイ・リミックス
2. ジャスト・ダンス -レッドワン・リミックス feat.カーディナル・オフィシャル
3. ポーカー・フェイス -スペース・カウボーイ・リミックス
4. ポーカー・フェイス -LLG VS GLG ラジオ・リミックス
5. エイ、エイ(ナッシング・エルス・アイ・キャン・セイ) (エレクトリック・ピアノ・アンド・ヒューマン・ビートボックス・ヴァージョン) -ザ・チェリートゥリー・セッションズ・ヴァージョン
6. エイ、エイ(ナッシング・エルス・アイ・キャン・セイ) -ペット・ショップ・ボーイズ・ラジオ・リミックス
7. ラヴゲーム -スペース・カウボーイ・リミックス
8. ラヴゲーム -チュー・フー・ゲットーハウス・フィックス feat.マリリン・マンソン
9. パパラッチ -ユクセック・リミックス
10. パパラッチ -スチュアート・プライス・リミックス
11. バッド・ロマンス -スクリレックス・ラジオ・リミックス
12. バッド・ロマンス -スタースミス・リミックス
13. バッド・ロマンス -カスケード・メイン・リミックス
14. テレフォン feat.ビヨンセ -アルファビート・リミックス
15. テレフォン feat.ビヨンセ -パッション・ピット・リミックス
16. テレフォン feat.ビヨンセ -クルッカーズ・ヴォーカル・リミックス (ボーナス・トラック)



◆加藤 普(かとう・あきら)プロフィール
1949年島根県生まれ。早稲田大学中退。フリーランスのライター・編集者として多くの出版物の創刊・制作に関わる。70~80年代の代表的音楽誌・ロッキンFの創刊メンバー&副編、編集長代行。現在、新星堂フリーペーパー・DROPSのチーフ・ライター&エディター。

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