現実の生活や恋愛の不満が・・・
もともとゲームに興味がなかった主婦が、ゲームにのめり込んでいく背景には、現実の生活や恋愛の不満もあるようだ。
「ゲームの中では、甘いキスやお姫様だっこもしてもらえる」
「主婦は、普段ため込んで抑えている分、なおさら歯止めが効かなくなっちゃう」
「ネトゲなら、世間の肩書とか立場とか年齢なんて乗り越えて仲良くなれる」
「本気でゲームをするなら、子どもは産めないし育てられないと思いますね」
といったさまざまな女性ゲーマーの本音が紹介されており、過度にゲームに熱中する女性の心理を解明することにも役立つ一冊となっている。
著者の石川結貴さんは、20年近く主婦を取材してきた作家で、「ブレイク・ワイフ」「モンスターマザー」「暴走育児」など、現代社会において壊れていく主婦や母親をテーマにした著作が多い。
韓国ではつい最近、ネトゲに熱中していた夫婦が生後3か月の娘を餓死させた事件が報じられたばかりで、著者は「パソコン版、ケータイ版など豊富な無料ゲームが大流行の兆しを見せる日本でも、いずれ同じような事態が起きる可能性がないとはいいきれません」と危惧(きぐ)している。<モノウォッチ>