「スペインワイン」を飲んだことはあるだろうか。実はイタリア、フランスに次ぐ世界第3位のワイン生産国であり、日本の輸入量(2008年)も4位(約9000リットル)と、支持は高い。
そんな中、2010年3月2日、千葉・幕張メッセで開催中の国際食料・飲料展示会「FOODEX JAPAN 2010」で、ワイン好きで知られる石田純一さんを迎え、スペイン「カスティーリャ・ラ・マンチャ州 ワイン大使」任命式と、ワイン試飲会が行われた。スペインワインの人気ぶりをもっと多く人々に知ってもらおうというのが趣旨だ。
ドン・キホーテを親善大使に
カスティーリャ・ラ・マンチャ州は、スペイン全体で半分以上の製造量を占める最大のワイン産地。この地域のブドウ栽培面積は50万ヘクタール以上と世界で最も広く、そのうち28万ヘクタールはヨーロッパレベルで認められた品質保証地域として保護されている。この規模があるからこそ高品質で手ごろな価格のワインが提供できると言っていい。
そうした強みを生かし、国際的な認知度をさらに高めようと取り組むのが「ドン・キホーテ・プログラム」だ。この地方で最も有名な「ドン・キホーテ」を親善大使に、「ドン・キホーテの国、スペインから来たワイン」を掲げて国際市場にうって出ることを決めたという。
同州政府は、その「重要市場」として日本をはじめとした世界の主要地域を指定。カスティーリャ・ラ・マンチャのワイナリーから、各国のニーズに適したワインを選んでブランド化し、販売を促進する方針を打ち出した。
同州の農業・農村開発省ジェネラルディレクター、フランシスコ・マルチネス・アロヨさんは、イベントでこうアピールしている。
「『ドン・キホーテの国、スペインから来たワイン』は輸入していただくにふさわしい品質と評判を備えています。一度飲んでその素晴らしさを体験したら、きっとファンになっていただけると確信しています」
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