美容のためのコラーゲン摂取がブームとなるなか、気になるアンケート結果がこのほど発表された。
メディアインタラクティブが2010年2月18~22日の期間、全国の25歳~39歳の女性500人に対し、インターネットで行った「コラーゲンに関する意識調査」によると、「現在のコラーゲン摂取方法」を尋ねたところ、「サプリメント」(28.6%)が最多で、「ドリンク」(28.0%)、「鍋」(24.8%)がそれに続いた。また、「今後摂取したい方法」でもドリンクやサプリメントがそれぞれ約半数、次いで鍋が45.8%と、飲食での摂取が主流であることがうかがえる。
その一方で、「摂取することによって美容的効果を感じたか」という設問には「感じない」の回答が5割以上(52.4%)を占め、「本当に吸収されていくのか不安」といった声も多い。また、「食べ物や化粧品で摂取しても効果がないという情報を聞いたことがあるか」という設問でも、43.4%が「聞いたことがある」と回答し、コラーゲン摂取効果への疑問が広がっている。
らら女性総合クリニック(神奈川県横浜市)の松村圭子院長によれば、
「食事などでコラーゲンを摂取しても、消化の際に、単アミノ酸やアミノ酸2~3個程度のペプチドまで分解されて体内に吸収されるため、体内のコラーゲンが増えるわけではありません」
とのことで、むしろ注目を集めているのは「生コラーゲン」だという。
「生コラーゲンは、体内にあるコラーゲンと同じ三重らせん構造をしていて、現在は一部のエステサロンや美容整形などで使用されているもの。コストが高いために市販の化粧品への配合は難しいとされてきましたが、研究開発が進み、生コラーゲンを配合した美容液が一般発売されるという話もあるんです。今後、化粧品業界では生コラーゲンへの注目が高まるでしょうね」(松村院長)