東京・江東区にある「日本科学未来館」1階のミュージアムショップ「MiraikanShop」で2009年11月から発売中の「ミドリムシクッキー」が話題になっている。
その名どおりミドリムシをクッキーに混ぜたもので、クッキー1枚に約2億匹のミドリムシが含有されていて、1箱で約1gのミドリムシを摂取できるという。先端科学技術の視点から食について考える企画展「『おいしく、食べる』の科学展」の開催にともなって発売し、1日100個以上売り上げている。
ミドリムシ(学術名ユーグレナ)は植物と同じく葉緑体を持ち光合成を行いながら、べん毛という器官で動くことができる実に不思議な微生物。小・中学生の理科の授業で誰もが耳にしたことのある生物だが、このミドリムシ、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸など人間に必要な37種類の栄養素を人間が吸収しやすい状態で蓄えており、東京大学の研究チームがミドリムシの培養・食用としての製品化に成功、今回の商品化につながった。
肝心の味は、科学未来館広報担当者によると「香りは抹茶に近く、味はさっぱりとしていてヘルシー」とのことで、バター風味で食べやすく仕上がったとのこと。 価格は、1箱450円。5階のカフェで販売している「ミドリムシベーグル」の受けもいいそうだ。
企画展は2010年3月22日まで開催。「ミドリムシクッキー」は企画展が終了しても、販売は継続する。