タッチパネル機能を備えた携帯電話の人気が高まる中、NTTドコモ「PROシリーズ」からも新機種がお目見えする。受信したメールと作成中のメールを同時に見られる「参照返信機能」や手書き入力に対応した、「徹底的に『文字の打ちやすさ』にこだわった機種」だ。また、「PROシリーズ」でありながら、「iモード」「iコンシェル」といった、NTTドコモ独自のサービスに対応していることも強みになっている。
NTTドコモが2010年春商戦向けに発売を予定している新機種は全20機種。「PRIMEシリーズ」「STYLEシリーズ」など4つあるカテゴリーのうち、ハイエンドユーザー向けの「PROシリーズ」より発売される。その中でも注目を集めそうなのが、「SH-03B」(シャープ製)だ。
シャープは、これまでにも多くのケータイをリリースしていることで知られ、同機種は、現行の「SH-04A」の後継機種という位置づけ。3.7インチ大画面のタッチパネルとQWERTYキーボード(携帯電話本体のキーボード)の両方を備えているのが特徴だ。
新機種では、さまざまな面で「文字の打ちやすさ」にこだわった。まず気付くのが、SH-04Aに比べてタッチパネルの画面サイズが3.5インチから3.7インチに大型化。その一方で、厚さは従来よりも0.7ミリ薄型化を図っており、持ちやすくなっている。その分入力が楽になっているのはもちろん、キーボードでは、数字キーを独立させて時刻や日付を打ちやすくしたほか、新たに、手書き入力にも対応した。
また、女性向けにもアピールしたい考えで、端末の色には「マゼンタ」が加わり、キーボードには絵文字専用のボタンを設けた。約1400種類も登録されている絵文字をカテゴリー別に検索し、素早く入力できる仕組みだ。
同社の通信システム事業本部 パーソナル通信第1事業部 商品企画部の永井秀幸さんは、
「『デジタルマニア向け』というコンセプトの『PROシリーズ』では、ともすれば男性ユーザーのニーズにとらわれてしまいます。それを女性にも広げたいと思って開発しました。ブログに長文を書き込むような女性には特にぴったり。大変使いやすくなっています」
と胸を張っていた。発売は2月19日。