「宝くじに当たったら?」の質問に、「家を買いたい。」「旅行に行きたい。」「借金を返す。」「五番街で値札を見ないで買物したい。」などなど、言いたい事を言いまくる友達の中で、一人「学校に行きたい。」と、答えた人がいました。
その時は、「なんで~?」と、皆と一緒になって囃し立てていましたが、最近、しみじみその気持ちが、よくかわかるようになってきました。
ニューヨークの住民だと特別価格
アメリカの大学には、各大学に生涯教育のプログラムがたくさん準備されています。
学生時代は、「勉強は嫌だ~」と思っていたのに、この歳になると、誰に強制されるわけでない、自分の好きな事を学ぶ楽しさを感じるようになりました。
エクステンションと呼ばれる大学のコースは、入学試験もトッフルの必要もなく、授業料を払い込めばOK。おまけに、州立大学は、ニューヨークの住民だと特別価格になるのです。
こちらに来てから、ニューヨーク大学、コロンビア大学、市立のクイーンズカレッジとハンターカレッジ、アート系のSVA(おぉ、結構、通っていました。私は学校マニアか?)と、通い。イタリア語やフランス語、フォトショップのクラスなど、ほとんどカルチャーセンターのようなお遊び感覚の授業を受けてきましたが、自分で洋服が縫えるようになりたいと、州立ファッション工科大学の門を叩いてしまいました。
ここは、通称FIT(エフ・アイ・ティー)。カルバン・クライン、マイケル・コース、カロリーナ・ヘレラなど、ファッション界の大物デザイナーが卒業生に名を連ねており、NYのファッションデザイン界では一目おかれる存在です。