安価な「ビジネスクラスキャビン」も
こうした配慮が受けたのか、女性の利用も多いそうだ。当初、女性用キャビンは「12室」だったが、夏頃には倍以上の「26室」に増やしたのだとか。新しくオープンする「京都烏丸」に女性用は全部で「44室」(男性用:77室)。「御堂筋難波」と同じ「ファーストクラスキャビン」(通常5500円)のほか、床面積が2.5平方メートルで通常料金が安い「ビジネスクラスキャビン」(通常4500円)も備え、多様なニーズにこたえる構えだ。
「現在、会員数は1年足らずで1万6000人ほど。関西近県のお客様が半分、関東からが半分といったイメージです。ターゲットはビジネスマンを見込んでいましたが、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)が近いからか、レジャー目的で宿泊される方も多いですよ」
と広報担当の鈴木芽衣子さん。中には別々に宿泊するカップルの姿もあるそうだ。今後、10年度中には東京、名古屋など主要都市に6店舗の開業を予定しているという。デフレ時代の「コンパクトな上質」は競争に打ち勝つことができるだろうか。