『ぼくらの』 2007年4月から独立UHF局などで放送。全24話。主題歌は石川智晶さんの「アンインストール」。
夏休みに「自然学校」に参加した15人の少年少女(小中学生)が主人公。海の近くで倒れていた見知らぬ男と「ゲームの契約」を交わす。ゲームは巨大ロボットに乗って襲ってくる敵を倒し地球を救う、というものだったが、実は「コンピュータで作ったゲーム」ではなく、敵は、異次元、もしくは宇宙から襲ってくる「リアル」な敵だった。巨大ロボットのパイロットに選ばれた少年少女のうちの一人が、敵を一体倒すことによって、死ぬ。負ければ地球は滅亡。15人いた少年少女は、やがて1人を残して全員死んで行く。
「ホラーSFロボットアニメ」と言えるような一風変わったアニメですから、好き嫌いに差が出ると思います。中学一年生の少年少女が一人ひとり、死と、人生に向き合い、「人間として大切なことを発見する」、しかし、それが活かされることはなく死んでいく、という理不尽さ。アニメをあまり見ない人が、「ぼくらの」を最初に見たら、強烈なインパクトを受けるのではないでしょうか。
ジョセフ・バード・ランカスター