ベイエリアのアミューズメントパークとしてにぎわうお台場(港区)と、オフィス街の豊洲(江東区)に挟まれた有明(江東区)が、東京の新たな居住区として注目されている。「水と緑が近く、空が広い」を実感でき、完成すればひと際目立つランドマークタワーになる「ブリリア有明スカイタワー」は、人気俳優・オダギリジョーさんが記憶喪失の作家役で出演するテレビCMでも話題のマンション。2010年3月末の販売開始を前にモデルルームが公開されているというのでのぞいてみた。
最上階の「オールデイラウンジ」で至高のひととき
いくら最近のモデルルームが手の込んだつくりになってきたとはいえ、今回はド肝を抜かれた。360度の映像、模型、それに音声などを駆使し、3つの部屋を周りながらマンション内や周囲の環境を伝えていく。その中で、1つの部屋に置かれていた超巨大シャンデリアには誰もが目を奪われるはずだ。直径約1.5m、高さ約1.7mのそれはアートの風格を備え、まばゆいばかりにゴールドの輝きを誇らしげに放っている。
完成のイメージ画によると、このシャンデリアは、2階吹き抜け、約9mという天井高のグランドエントランスに鎮座する。2階へと導く優雅な大階段、その先には居住者を迎えるコンシェルジュデスクがある構造だ。
グランドエントランスをはじめ、33階のオールデイラウンジ、プライベートテラス、スカイテラス、オーナーズスイート、バンケットラウンジ、プール・ジム、グランドガーデンなど、マンションの共用空間のデザインを担当したのは、国内外のホテルや施設・店舗などを数多くの内装デザインを手がけてきたGLAMORUSのインテリアデザイナー・森田恭通さん。どのスペースも「モダンミュージアム」をコンセプトとした豪華さが漂い、利用する者の心をときめかせる仕上がりになっている。
例えば、夜10時までオープンしている「オールデイラウンジ」は、ゴージャスかつ落ち着きある空間で、8mのロングバーカウンター越しに東京の夜景を眺めながらお酒が飲め、テーブルやソファーに移って古書やアートブックを楽しめる。居並ぶ円形柱の本棚は気の利いた洋書店といった風情。折り上げ天井から見下ろす現代美術家・中山ダイスケさんのアートも雰囲気を盛り上げる。