新宿・歌舞伎町発のアルコール入りスイーツ「テキーラボール」がじわじわと人気を広げている。一見、デザートのようだが、口にするとホロ酔い気分に。そんな異色さが受けているようだ。
テキーラボールは、蒸留酒テキーラを含むゼリー菓子。08年に同地のバー「NASUKA」で扱い始めたところ口コミで評判を呼んだ。そこで、商標登録をすませ09年11月から全国発売。なんと09年末までに約30万個を売り上げたという。
味はカシス、ブルーベリー、イチゴ、ヨーグルト、オレンジの5種類で、見た目は普通のフルーツゼリーと変わらないほどカラフルで鮮やかなのだが、1つにつきショットグラスのテキーラ約1/3が入っており、アルコール分は20%程度と、意外と強めだ。
「age嬢」が火付け役
「もともと女性を酔わせたい男性のために、スタイリッシュで女性に受けるものを、ということで開発したんです」とは、テキーラボール販売担当者の弁。
シャンパンやワインではちょっと高価だし、かといってスピリッツをショットでというのも…という悩める(?)男性に打ってつけの商品として生み出されたそうだが、思惑とは違い、火付け役は女性たちだった。
ギャル系ファッション誌「小悪魔ageha」や「egg」の読者モデルたちがテキーラボールを気に入り、ブログで紹介した。これが関東近県や北海道ススキノといった地方のキャバクラ嬢やギャルたちに広まり、噂を聞きつけたバー、キャバクラなどからの注文が殺到したそうだ。