「手間をかける価値のある、他にない商品」
同社の08年末・09年始(12月30日~1月3日)の売り上げをみると、元旦こそ多少落ちるものの、他の日は通常時期の週末売上をしのぐほどの数字を記録していた。その「貢献者」といえるのが、08年末、「国産食材」を売りに、新シリーズ商品として登場した「とびきりハンバーグサンド」。05年から3年続けて頭打ち状態だった年末年始の売り上げを、一気に上昇させ、前年比114%を記録した。
同社のマーケティング部・櫻井加苗さんは言う。
「強い商品として力がついてきた。ちょうど1周年ということもあり、『とびきり』シリーズを年末年始のキャンペーン商品としました」
「強い商品」となりえた裏には、焼き加減、チーズの塗り方などを細部にわたって教育するなど現場の努力もあったのはいうまでもない。
芝大門店の大橋一葉店長は、
「例えば、鉄板の状態が違うだけで焼き時間も異なってくる。注文を受けてからつくるだけに、調理法の教育は徹底しています。だから『満足しました』とお客様に声をかけられることも。手間をかける価値のある、他にはない商品だと認識しています」
と語り、胸を張った。