クォーターパウンダー、絶妙ハンバーガー、とびきりハンバーグサンド、アングリーワッパーと、2009年もハンバーガーチェーン各社は、「顔」となる商品をひっさげてノーガードの打ち合いを演じた。不況の中にあって盛り上がるこの業界だけに年末年始も小休止とはいかず、目玉商品やキャンペーンで消費者を刺激。今回、注目したモスバーガーも「エース」をマウンドに送ってきた。
看板商品がしのぎを削る
富士経済の調査によると、外食産業全体の市場規模は08年が前年比0.9%減、09年も同1.1%減が見込まれ、縮小傾向が続いている。そうした中でもハンバーガー業界は、07年に6670億円だったのが、08年は6910億円(3.6%増)、09年も7130億円(3.2%増)となる見込みで右肩上がりの成長だ。
そして迎える今年の年末年始。マクドナルドがチキンタツタを「再復活」させ、ロッテリアは「絶妙BLTバーガー」を投入、バーガーキングは「バーボンワッパー」で勝負するなど、看板商品たちがしのぎを削るが、日本発祥のモスバーガーもただならぬ気合いで臨んでいる。モスバーガーの「エース」と言っていい「とびきりハンバーグサンド」が、1周年を機に「とびきりハンバーグサンド『デミソース』『トマト&レタス』」を復活させ、09年10月から販売している「とびきりハンバーグサンド『チーズ』『きのこと根菜ソテー&チーズ』」と合わせたカルテットを形成して勝負に出ているのだ。