「パブリック・エネミーズ」ジャパンプレミアに登場したジョニー・デップ
大恐慌時代のアメリカに実在した銀行強盗、ジョン・デリンジャーを描いた米映画「パブリック・エネミーズ」で、デリンジャーに扮した主演のジョニー・デップが緊急来日し、2009年12月10日、東京・六本木でジャパンプレミアを行った。マイケル・マン監督の同映画は12月12日からTOHOシネマズスカラ座ほかで全国公開される。
会場の六本木ヒルズアリーナには、応募で選ばれた1000人のファンがつめかける一方、会場外には約1500人の見物客が集まりスターの登場を待った。
この11月、ピープル誌の「2009年最もセクシーな男」に選ばれたジョニー・デップが、シルバーのスーツにハット姿で現れると大きな歓声が起こった。舞台上からは「みんな寒くない?今日は来てくれてありがとう」と言葉をかけ、「あなた達がいてくれてこそ、私がこうしてここに来られる。だからあなた達はファンではなく、ボスです」と感謝を述べると、感極まったファンの「ジョニー!」コールに会場が沸いた。
その後、スクリーンにジョニー・デップのシルエットをしたクリスマスツリーが映し出され、ファンと共に「メリークリスマス、ジョニー・デップ!」。これには本人もびっくりで照れ笑いしながらも、「メリークリスマス、トーキョー」と返した。
ジョニー・デップの来日は、映画「スウィーニー・トッド」以来2年ぶり。12月8日の夜、成田空港に到着した。翌9日の記者会見で映画の見どころを問われると、「刑務所を脱出する場面は階段もドアも実際の場所で撮影することが出来た。こんなことは滅多に無い。ラストシーンでは当時の劇場は残っていないが、綿密なリサーチで映画館の細部まで再現した」。
大衆に人気のあった稀有な銀行強盗を演じたことについては、「生まれ故郷が近いなど共通点も多く、心が通うものがあった。大恐慌時代の共通の敵は実は政府であり銀行だった。デリンジャーとしては自分のものを取り返そうとし、盗む行為で人を傷つけないというポリシーも守った。写真などの資料は残っているが、肉声や映像は残っていないので、彼をイメージしながら演じた」と自信たっぷりにPRしていた。
「パブリック・エネミーズ」のプロモーションで来日したジョニー・デップ