1台1万ドルのコーヒー抽出機導入
コーヒー専門カフェには食べ物はスイーツだけ。コーヒーの香りを妨げるメニューはあり ません(写真はカフェグランピー)
おすすめのNYカフェは、銀行員だったコーヒー好きのオーナー夫妻が、どこに飲みに行ってもおいしくない。ならば、自分達でカフェを作ろうと開いた「カフェグランピー」 店名も、「今日もおいしくなかったねぇ。」と、しかめっ面(グランピー)をしていた当時の反面教師で名づけたそう。
当店は、1台1万ドルほどするコーヒー抽出機クローバー社製のバキュームコーヒーマシンを東海岸で初めて導入。このマシンは、フレンチプレスの原理を応用して、コーヒーを1分で抽出するすぐれもの。いい豆だと、そのおいしさを余すところなく味わえます。
バリスタのレベルとコーヒーの質へのこだわりで有名な老舗「ナインス・ストリート・エスプレッソ」。
当店のトレーニングは、挽いたエスプレッソ豆を詰めるタンピング時に、毎回、同じ圧力を加えられるよう、体重計を使って練習をするなど徹底しています。
シロップを使ったフレーバーコーヒーや、超大型サイズ、ドリップコーヒーもなしと超ストイック。エスプレッソ以外は、全てフレンチプレスで淹れています。
スターバックスコーヒーが、NY市内に170店舗以上あった年に、それも近所に2軒もある場所でカフェをひらくなんて狂気の沙汰だと、周りから反対されたにもかかわらず、おいしい豆を焙煎するロースターを、6か月もかけて探し出し、カフェを開店した「ジョー」は、すでに、市内に5店舗を展開中。
テイクアウトのドリップコーヒーも、オーダーを受けてから挽いて、紙コップにドリップする「アブラッソ」のオーナーマコーミックさんは、西海岸からやってきました。と、NYのおすすめカフェは、実は、まだまだあるのです。
こうして、現在、NYのコーヒーは、かなりの高レベルで進化中。
次回は、アメリカのコーヒー界の第3の波を引き起こした男と共にNYに進出したロースター&カフェを書きますね。お楽しみに。
坂本真理