全長3.5センチと、携帯ストラップにちょうどいいキューピー人形。これに、部活動、学部など各大学をイメージさせるユニホームを着せた「大学キューピー」が次々に登場し、話題を呼んでいる。
「OBや保護者まで買いにきた」
「大学キューピー」は、現在80校161種類にのぼっている。東京六大学キューピーや畜産大学の牛乳キューピー、駒澤大学のお坊さんキューピーなど、どれもユニークなものばかりだ。
制作は、観光名所などで売られている「ご当地キューピー」をつくる「オンリーワン(大阪府)」。04年に同志社大学の学生たちが、ラグビー部とチアリーダー部をイメージしたキューピーを作って欲しいと同社に依頼してきたのが始まりだった。
「学生さんたちと企画し、大学生協内で売り出したところ、大好評を得ました。在学生のみならず、OBや保護者まで大学構内に買いにきたと聞いています」(オンリーワン・広報担当者)
その後、同社ではこれをきっかけにして他大学に営業をかけ始めた。また、口コミも奏功し、順調に受注依頼を増やしていった。
07年9月から「薬学部キューピー」などを販売している愛知県の金城学院大学・生協購買部の担当者は、
「かなりの人気ですよ。発売初日は売店前に学生さんの長蛇の列ができ、1000個の商品が1時間半で売り切れました。今年は、在学生がラクロス日本代表選手に選出されたことを記念して「ラクロスキューピー」の販売を予定しています」
と興奮気味に話す。
性別がなく、ある意味特色がない分、「キューピー」は各大学のイメージにうまくマッチするようだ。「オンリーワン」では、今後も各大学に企画を持ちかけ、種類を増やしていく方針だという。
価格は、「400円~(学校により異なる)」で、販売場所は各大学生協内となる。
メンドーサ石井