フランスで出会ったアコーディオン
――アコーディオンを使うようになったきっかけはありますか?
中山「学生時代パリに旅行にいったとき、地下鉄の中でミュージシャンが弾いていたのを見て『持ち運びができてお手軽で、こんなにオーケストラ的な音が出るんだ』とずっと印象に残っていました。そのあと、歌うようになってから、自分1人で歌も伴奏もできればと思ったときもパリの(地下鉄の中の)ことを思い出したのですが・・・。そういえばアコーディオンで弾き語りって、他にやってる人いないなと」
――ドイツのヘスミューラー製のものを使ってましたよね
中山「アコーディオン奏者のcobaさんのお父さんがやっている店で買いました。これは20万しないくらいです。何の知識もなしに、弾き語りをしたいと伝えたら『これしかないよ! この値段でこの音色が出るのは他にないから!』と言われて、それからずっと使ってます」
――アコーディオンの面白さってなんでしょう?
中山「自由に音を膨らませたりできることですかね。ギターだったらまず『ジャーン』って弾いちゃえば音が減っていくんですけど、アコーディオンは小さいところから大きくすることができたりと、人間の呼吸のように強弱をつけることができるところですね」
――でも重そうですよね。大変じゃないですか?
中山「私のは特に重いんですよね。普通この鍵盤数だと7kgくらいなのですが、私のは10kgします。整体に通ってます(笑)」