センサーで使用者の目の動きを捉え、約5秒間「まばたき」がないことを感知すると曇って視界を遮断する――そんな一風変わったメガネに注目が集まっている。
こんなにまばたきしてないの!?
その名は「Wink Glasses」。メガネの一大産地である福井県の老舗メーカー・増永眼鏡が2009年8月10日に発売している。
「Wink Glasses」は正確にはメガネではなく、センサーを搭載した透明液晶シートで、対応するメガネフレームにマグネットで取り付けて使用する。このシートは電流を流したときだけ透明になり、5秒間まばたきがないことをセンサーがキャッチすると給電を止め、視界を曇らせるという仕組み。まばたきを再び感知すると、シートは再び透明になる。
通常、成人男性は約3秒に1回、女性は約4秒に1回まばたきをしていると言われているが、読書やテレビ、PCに夢中になっていると回数は減りがち。実際に使用した人たちからは「普段、こんなにまばたきしていないのか」と驚きの声が多く聞かれる。まばたきの回数が少ないと、ドライアイなど目の病気にかかる可能性があるだけに、5秒で「注意」を与える「Wink Glasses」は、目を酷使する傾向のある現代人に役立つアイテムと言えそうだ。
電源はボタン電池だが、USBからも電源を取れる。重量は電池をとりつけた状態で7.2gと軽量。価格は「Wink Glasses」本体が1万5750円、対応フレーム「MA3210+」が2万5200円。