日本は変われるか?――若手官僚が考える「霞ヶ関改革」

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新しい霞ヶ関を創る若手の会の新著『霞ヶ関維新――官僚が変わる・日本が変わる』(英治出版)
新しい霞ヶ関を創る若手の会の新著『霞ヶ関維新――官僚が変わる・日本が変わる』(英治出版)

   「官僚主導政治の打破」を掲げる民主党政権の誕生で、官僚たちが戦々恐々――そんな報道も流れる2009年9月、官僚自身による霞ヶ関改革を目指すグループ「新しい霞ヶ関を創る若手の会」(NPO法人プロジェクトK)が、抜本的改革のための戦略をまとめた提言書『霞ヶ関維新――官僚が変わる・日本が変わる』(英治出版)を世に出した。

   本書はプロジェクトKが2005年12月に出版した『霞ヶ関構造改革・プロジェクトK』(東洋経済新報社)の続編にあたる。前著では日本の官僚機構が抱える欠陥とその具体的な改革策を大胆に示し、大きな反響を呼んだ。その後、国家公務員制度改革基本法が制定されるなど、いくつかの改革は実行されたが、巨大な官僚機構を根本的に変えるまでには至っていない。あいかわらず国民の官僚批判は激しいままだ。

   さらなる改革を進めるため、新著『霞ヶ関維新』では、改革実現のためのベースキャンプとなる霞ヶ関構造改革推進本部や担当大臣の設置など、より具体的な方法やプロセスを詳述している。また地方自治体や民間企業など、霞ヶ関の外にいる人々との交流を通じて活動を広げてきたプロジェクトKの4年間の軌跡も紹介している。

   英治出版で編集を担当した高野達成さんは、

「今回の衆院選を通じて『霞ヶ関改革』に関心を持った人も多いだろうが、本書を読めば、実際に改革が機能していくために何がポイントになるのか、理解できるのではないかと思う。この手の本としては価格も1200円(税別)と安めに設定しているので、できるだけ多くの人に読んでもらいたい」

と話している。

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