英語を中心にした学習サイト「smart.fm」を運営するセレゴ・ジャパンは2009年9月3日、「TOEIC頻出 苦手単・熟語トップ10」を発表した。同サイトの学習コンテンツである「まずは!TOEIC基礎シリーズ」を利用したユーザー11万5641人の学習データをもとに、正解率の悪かった英単語・熟語を調べた。
それによると、1位は「bring about(~を引き起こす)」で正解率は51.93%。2位が「closely(厳密に、注意して)」、3位は「cautious(慎重な)」という結果だった。以下、「deserve(値する)」「come up with(~を思いつく、考え出す」「possibly(もしかしたら)」といった単語や熟語が、日本人の苦手ワードとして続いている。
今回の調査結果について、TOEIC関連の著書を持つ早川幸治氏は
「『bring about』や『come up with』といった熟語の正解率が悪いのは、単体で使われるときの動詞の意味と、熟語で使われるときの意味が異なるからと考えられる。言葉は単体で使うのではなく、文脈があるから生きてくる。動詞は主語や目的語とセットで、副詞は動詞とセットで、形容詞は名詞とのセットで覚えると記憶しやすい」
と話している。