外国為替証拠金取引(FX)の外為どっとコムが、口座数と預かり資産で5年連続FX業界ナンバー1を達成した。
矢野経済研究所がまとめた「2009年版FX(外国為替保証金/証拠金取引)市場の動向と展望」によると、外為どっとコムは毎月平均1万件前後の新規口座の開設を受け付け、09年7月末現在で約41万口座に達しており、預かり資産も口座数に比例して増加、総額860億円になったという。
FX業界は、08年9月のリーマンショックを契機に全世界に広がった金融危機の影響で、急激な円高に進行するなどの為替相場の激変を背景に、資産運用手段としてのFX取引が個人投資家に受け入れられ、認知度がさらに高まった。その半面、FX業者間の競争も激しくなっている。
こうした中で、外為どっとコムは個人投資家向けの金融・経済情報の提供を狙い、外為どっとコム総合研究所を設立。情報提供力を強化するとともに、投資家の金融知識の底上げを図りながら、取引のパイプを太くした。
外為どっとコムでは、安定した取引システムの提供や、信託保全サービス、情報提供サービスなどを通じて培ってきた信頼が、高く評価された結果と分析している。