「エコ」が商品に付加価値を与える時代。アパレル業界でも、オーガニック・コットンやリサイクル素材を使った服等が注目されているが、どうも、いまいちファッショナブルさに欠ける感じがして、モードとエコロジーって両立しにくいのか?と思っていた。ところが、フランスのカジュアル・ブランド、マリテ・フランソワ・ジルボーのエコへの取り組みは、一味違って、ちょっと、かっこいいのだ。
ジーンズのレーザー洗浄で水の使用量40分の1に
マリテ・フランソワ・ジルボーは、ヨーロッパ・スタイルのジーンズを確立し、ストーン・ウォッシュ加工法を発明したことで知られる、日本でも人気の高い、大人向けカジュアル・ブランドだ。さて、同ブランドのどこがエコなのかと言うと、まず、ジーンズの仕上がり具合を決める、洗い加工に、水ではなくレーザーを使っている点だ。従来の洗浄法だとジーンズ1枚に200リットルもの水を使用するが、レーザーならその40分の1、つまり5リットルで済み、仕上がりが劣るということもない。「伝統的な手法がよりエコロジーだというわけではなく、技術革新が環境保護に役立つといういい例だと思います」と、同ブランド広報部長のマダム・ド・ラムゼル。