センサーが身体感覚に近づいた? 「KDDI」 実空間透視ケータイ

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

NTTドコモが提案する「直感検索・ナビ」

   NTTドコモのブースにもやはり拡張現実に取り組んでいるコーナーがあった。カメラで周囲を覗いているとそこにある店舗やランドマーク、さらには友だちまでも探し出してくれる「みんなのドコモ研究室 直感検索・ナビ」などいくつかの取り組みが紹介されていた。やはり6軸センサーと呼ばれる仕組みを使ってGPS情報だけではないデータが利用されているのだろう。

   iPhoneを使っている人々も様々なGPSを利用したアプリケーションを楽しんでいるし、今のデジカメはやはりGPSデータを自動的に付けられている。それだけでなく露出などの撮影した時の様々な情報までタグとして付けられている。今は付いているだけのデータでも近い将来その利用法を思いつく人も現れるだろう。このデータをどうやって使えるものに仕立ててゆくかが開発者の取り組んでいるところで、そこでは正確さ以上に面白さや使い勝手のよさが求められる。

   現実はもはや見ているものだけではない。その奥まで見えてくるような開発がおこなわれている。「実空間透視ケータイ」とは言い得て妙だと思いませんか?

坂井直樹




◆坂井 直樹 プロフィル

坂井直樹氏
ウォーターデザインスコープ代表/コンセプター。慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科教授。1947年京都市出身。京都市芸術大学デザイン科入学後、渡米。サンフランシスコでTattoo Companyを設立。ヒッピー達とTattooT-shirtを売り、大当たりする。帰国後、ウォータースタジオを設立し、日産「Be-1」「PAO」のヒット商品を世に送りだし、フューチャーレトロブームを創出した。2004年デザイン会社、ウォーターデザインスコープ社を設立し、ケイタイを初めとした数々のプロダクトを手がける。現在auの外部デザイン・ディレクター。07年9月、新メディアサイト「emo-TV」を立ち上げる。同年12月には、日常の出来事をきっかけにデザインの思想やビジネスコンセプトを書きつづった「デザインの深読み」(トランスワールドジャパン刊)を著した。

>>>emoTV ムービーのココロミ

姉妹サイト