ホーム・エクスチェンジは宿泊費「ゼロ」、空き巣防止も
バカンス中、他人と住居を交換する、ホーム・エクスチェンジは、アメリカ生まれのシステムで、近年、フランスでも流行りつつある。数年前にヒットしたハリウッド映画「ホリディ」は、キャメロン・ディアス演じる主人公がこれを利用してイギリスに出かける、というストーリーだったので、ご存じの方も多いだろう。要するに、インターネットを通じて、自分が行きたい場所に住み、同じ日程で休暇を取ることが可能な人を探して、住居を交換するのだ。年間費を払って、会員登録をする専用サイトが複数あって、フランス、ヨーロッパ在住者に限定したものから、世界110カ国に会員を保有するものまで、様々だ。つい最近も新聞で、「パリにアパートを持っているので、カナダの庭付き一戸建てに住む会員とエクスチェンジした」、とか、「6年で5カ国の会員とエクスチェンジした」、などの利用者の声が紹介されていた。家と同時に車を交換することもできるので、レンタカー代の節約にもなる。他人に自分の家を使われるのは嫌だ、という人もいるだろうが、宿泊費が「ゼロ」になる上、休暇中の空き巣防止効果もある。合理的なシステムだと考える人は少なくないらしく、不況も追い風となって、利用者が増えているそうだ。
江草由香