格闘技イベント「K-1 WORLD MAX2009」が2009年7月13日、日本武道館で開催された。引退まで残り2試合となった魔裟斗。「K-1」での試合はこれで最後となった。
平日にも関わらず1万6千人の観客がつめかけ、魔裟斗に大声援を送っていた。
総合格闘家の川尻達也を相手に「2R・1分43秒」、圧倒的な強さでTKO勝ちを収めた魔裟斗は、リング上で「I am champion! 最後の1試合完全燃焼したい」とファンの声援に応えた。
試合後のインタビューで、「今回すごい盛り上がってましたね。今までで一番盛りあがったんじゃないか」と無傷の笑顔で語る。川尻選手に対しては、「まーまー、もっと強いかなと思ったんですけど」と余裕の表情。自身については、「見るからにパワーアップした。体を見ても違うと思うし、自分でもものすごく拳にパワーが付いたと思う」と振り返る。
大みそかの格闘技イベント「Dynamite!!」が現役最後のリングとなる。
「俺は倒しあいがしたい。倒して勝ちたいと思う。大晦日は相当きつい試合になるから、それに向けて厳しい練習をしていく。今回も本当に厳しい練習をしてきましたから、ラストなので悔いの残らないように」
と意気込みを述べた。
まだ30歳、今回も見事な勝利を飾り、「やっぱり引退やめようかなとは思わないか?」との質問には、「もういいっていうぐらい追い込んでますから、全然ならない。苦しいんだもん練習が」と胸のうちを語る場面もあった。