「200ドル」ケニアバッグがあっという間に売り切れ
エコロジーの精神にのっとったトートバッグが氾濫するNY。店のロゴ入り、イベント会場で配られたに違いない団体名の入ったものなど。バッグにプリントされた店名など、秘かなこだわりが見え、バッグから、その人の趣味や嗜好、行動範囲などが見て取れる気がする。なんといっても、最強のトートバッグは、ファッション業界の発表会などで、資料を入れて配られる部外者は手に入れられないバッグ。ファッションエディターのアシスタントなどが、誇らしげに持ち歩いている。$200ちかいケニアバッグが、あっという間に、売り切れてしまった事実を知ると、数年前のアニヤ・ハインドマーチの"I am not a plastic bag"が引き起こした大騒動を思い出してしまった。あの騒動の後では、誰も恥ずかしくて、あのエコバッグを持ち歩けなくなったのが事実なのだ。
坂本真理