ツリーハウス・ビルダーズスクールも開講
「茅ヶ崎市民の森」のツリーハウス
(c)Treehouse Creation
ツリーハウスを造りたい、と思う人には2つの方法がある。「プロに制作を依頼する方法」と「自分で制作する方法」だ。プロの手に委ねるならば、「ツリーハウス・クリエーション」という会社があり、オーダーメードに対応。土台となる樹木(ホストツリー)の選定から、デザイン、制作、メンテナンスまでを一貫してフォローしている。
「例えば角材を二次加工して曲線を出し、木のフォルムになじませるなど、あたかも自然に(ハウスが)生成したかのような創作性を持つツリーハウスを造っています」(担当者)
また、自分で制作するならば、ネット上に多数の情報はあるものの、木材をホストツリーにボルトで固定し床面を造ったり、壁板を設計通りに加工し床に止めたりと、専門的な技術は必要そう。そこで、ジャパン・ツリーハウス・ネットワークでは2009年7月よりツリーハウス・ビルダーズスクールを神奈川で開講。樹木に登る「クライミング」の方法から大工の基礎技術、ツリーハウスの「デザイン」「ビルディング」までを計6回で学ぶことができる。
「技術さえあれば、廃材や流木などで造ることもできます。材料費は格段におさえられますよ」(穴見さん)
当初の定員は10人程度だったそうだが、それ以上の申し込みを受け増員を検討しているという。また、各地域での短期集中講座も計画中とのことで、ツリーハウス建造を学ぶ機会も増えそうだ。
自分でつくるのは大変そう…でも興味がある、という人でもツリーハウスを体験できる。08年5月、神奈川県茅ヶ崎市にある「市民の森」に完成したのは公共施設で初めてのツリーハウスだ。また、東京都渋谷区にもツリーハウスのカフェ・バー「HIDEAWAY」がある。
「ツリーハウスに登ると大人も子どもも皆、はしゃいでます。いつもと違う樹上の空間が単純に『楽しい』からでしょうね」
とその魅力を語る穴見さん。この夏休み、ツリーハウスでひと休みするのもいいかもしれない。
ホリデー茂山