ケータイ駆使して「量」を得る 「オリジナルギャル」の実像

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   ギャル界に身をおいて、約10年。

   常に進化を遂げるギャル文化を肌で感じて来ました。

   驚くことに、最近では朝の情報番組やカルチャー誌にも「ギャル文化」が取り上げられており、改めてギャルパワーに圧倒されています。

   そして、自分自身が年を重ねるとともに、ギャルのジャンルも進化を遂げています。

   現在では、黒肌ギャル・白肌ギャルの他、オラオラギャル・ドーリーギャル…。

   様々なジャンルに分散し、自分の個性にマッチした「ギャルジャンル」を自らチョイスする時代となりました。

みんな同じメイクだった10年前

「ピ~ス!」って古くない?
「ピ~ス!」って古くない?

   私が高校生だった約10年前は、ちょうどヤマンバ全盛期。

   白髪やアダモちゃんメイク・厚底を履いたギャルたちが街を闊歩し、もちろん私もその一人でした。

   そのころは現代の「個性」とは異なり、みんな同じブランドでみんなで着飾って、みんな同じメイクをすることが「個性」だったのです。

   集団個性とでもいいますか・・・

   そして、もちろん、どれだけ「強め」でいられるかが絶対的ポイント。

   アルバローザ、ルイ・ヴィトンのリュック、ハワイアンジュエリーといったお決まりファッションに身を包み、それらが一個でも欠けるとギャル度も激減。

   つまり、いかにみんなと一緒でいられるか。

   それが当時のギャル達の存在価値だったと思います。

   そして、当時のギャルのポリシーは「量より質」。

   質=ブランド、といってもギャル業界特有の「質」ですが・・・

   一方、現代のギャルはと言うと…。

   お決まりルールはなく、自分らしさを主張出来る「ギャルジャンル」を自らがチョイスするという、言わば「個」を追及する時代となりました。

   以前のギャルのように「××を持っていなくちゃギャルじゃない!」というようなお決まりルールはなくなったのです。

   ギャルの集団個性的な感覚は無くなり、オリジナルギャルを目指すギャルが増えました。

   そして、以前のギャルの定義でもあった「強め」を求めるのではなく、いかに、「盛れるか」、簡単に言うと「可愛く見せかけられるか」を求めています。

   また、最近では値段が張るものではなく、リーズナブルな原宿ファッション(古着)やしまむらファッションなどファストファッションがギャル界に支持され始めました。

   そして以前のギャルのポリシー「量より質(ブランド)」という考えは逆転し、「質(ブランド)より量」に進化しました。

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