小売業にとっての「天敵」である「万引き」。書店やドラッグストアなどでは1年に数百億円とも言われるほど大きなロスとなっている。各店が対策に苦慮する中、万引き犯を自動で捕捉してくれる「進化型万引き動作検知カメラシステム『サブローくん』」が登場し、注目を集めている。
首を左右に動かす、しゃがむ、そわそわする、を自動検知
防犯カメラに映った「不審者」を自動で知らせてくれる
開発したのは、小売業専門のコンサルティングを行っているリテールサポート。2009年6月23日から「トライアルキャンペーン」を実施、9月より本格販売を行う。今までの防犯カメラシステムになかったのは、「動作検知機能」が応用されていること。つまり「サブローくん」は、デジタルカメラが笑顔に自動で反応するように、万引きに至るまでにとりがちな行動をしている不審者を自動で検知してくれる。
具体的には、首を左右に動かし周囲の様子をうかがっているような動きや、しゃがみこむ、そわそわ、うろうろするなど。同社がこれまでに行ってきた防犯コンサルティングの中で犯罪に結びつく可能性が高いと分析されている不審な行動、約50種類を検知するという。そうした行動を繰り返している客を「不審者」として検知、アラームなどで店員に警告。こうして検知された「不審者」に、店員が声をかけたり、店内アナウンスを行ったりして、万引きを未然に防止するという仕組みだ。