「信号無視」防止カメラ 設置は得? それとも損?

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設置されているのはスピードが出やすい場所

   だいたい設置されている交差点は、フリーウェイが一般道になる、赤信号が長い、下り坂になっていてスピードが出やすいという特徴がある。

   このカメラはコンピューターソフトにつながっており、このソフトは交差点に近づいてくる車のスピードや信号の長さといった要素に基づいてどの車が赤信号を無視して走っていくかを予測するそうだ。

   カメラが設置されてから事故が減ったという報告もあり、世の傾向としては設置が激増しているのだが、つい最近、オレンジ・カウンティ(以下、OC)のハンティントン・ビーチ(Huntington Beach)市は費用と安全性を考慮して「設置しない」の結論を出した。

   この街のビーチはサーフィン目当ての観光客が多く訪れる。70年代の映画「ビッグ・ウェンズデー」の舞台にもなったビーチのあるところでもある。市長は「観光客には400ドルもの信号無視のチケットがあとで送られることによって、ハンティントン・ビーチ市に不快感を抱かれるよりは、いい思い出とともに"また戻ってきたい"と思わせたい」。


【プロフィル】

野村 香奈(のむら かな)
1970年鹿児島生まれ。上智大学卒業。「AERA」「週刊朝日」で主にエンターテインメントの編集を担当した後、2000年8月に結婚により渡米。ロサンゼルスの日系無料情報誌でライターも経験。趣味はドライブ、おいしいものを食べること、情報収集、そして、MLB(メジャーリーグ)観戦。LA TimesとPeopleを愛読。現在、ロサンゼルス近郊のニューポートビーチ市(Newport Beach)在住。

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