世界規模のランジェリーデザインコンテスト「Triumph Inspiration Award 2009」の日本大会が、2009年5月25日、東京・新宿の文化服装学院ホールで開かれ、9月下旬、イタリア・ミラノの世界大会に参加する日本代表作品が決まった。
若手デザイナーの育成と発掘を目的とした本大会は今年で2回目。世界28カ国が参加している。日本大会は文化服装学院の学生159人の作品740点の中から選ばれた10作品について、モデルたちが着用するなどして最終審査が行われた。
日本代表作品には、キャベツをモチーフにした黒巣幸乃(くろすさちの)さんの「芽が出るインナー」が選ばれた。葉をイメージした生地を何枚も張り合わせてあり、明るくなるような新芽の色と若いキャベツをイメージしたフォルムが印象的だ。
黒巣さんは「胸のボリュームをアップするため葉っぱを何枚も重ねたことと、キミドリを色鮮やかにするため30回も染色しました。作品のイメージは松田聖子さん。フレッシュでアイドルっぽい、かわいらしい感じが出たらいいと思った」と話していた。
トリンプ・インターナショナル・ジャパン社長のクリスチャン・トーマさんは「審査は難しかった。でもわたしはキャベツ大好き。健康のためにはキャベツ食べなきゃだめですね」とユーモア溢れるコメントを流暢な日本語で話し、会場をわかせた。
昨年の第1回世界大会では日本代表の松尾みどりさんの繊細な女心をイメージしたインナー「Under Skin」が優勝している。黒巣さんの「芽が出るインナー」は2010年に商品化され、国内のトリンプ取扱い店舗で販売を予定する。