ターゲットはレジャー客
さて前述のAllegiant Airが低価格を出せるのは次の理由によるらしい。
(1) 小さな地方都市に向けて飛ぶ
比較的寒い地域の小規模都市と南部のサンベルト地帯を結んで飛んでいる。既に飛んでいるのが134路線だが、うち6路線のみが大手航空会社と競合しており、他の路線は大手が飛ばさないような地方都市に向けてサービスを提供している。
(2)ターゲットはビジネス客ではなく、小都市からのレジャー客
ほとんどの航空会社はビジネス客を念頭においてビジネスを展開している。
(3)基本料金は運賃のみ(税金込み)
荷物を預けたり、機内での飲食注文をしたりする際には別料金が加算される。アメリカ国内線でもいまやアルコールなど一部の飲み物や、ブランケット使用時には別料金がかかるのが当たり前になっている。
(4)古い機材を使用
90年代に主流で、いまやあまり利用されていないMD-80型機を買ってリフォーム。同じサイズの新しいジェット機を買うより10分の1の費用ですむ。
(5)フルタイムで働く人は少ない
通常、大手航空会社では1機あたりのフルタイムワーカーは50~60人だそうだが、ここは35人。