トム・ハンクス主演の大ヒット映画『ダ・ヴィンチ・コード』の続編となる『天使と悪魔』が公開されるのにさきがけて、トム・ハンクスやロン・ハワード監督が2009年5月7日、東京・日比谷の帝国ホテルで記者会見を行った。
ヒロイン役ゾラー「この経験は墓場まで持って行く」
登場からおどけてみせたトム・ハンクス
3年ぶり6回目の来日となるトム・ハンクスは、オーバーアクションでおどけて見せたり、発言前に必ず咳払いをしたりして、ユーモアたっぷりに映画をPRした。今作でも宗教学者ロバート・ラングドン教授に扮して、ローマを舞台に鋭い推理と激しいアクションを繰り広げる。
ハンクスによると、ラングドン教授は「ムチのない、知的なインディ・ジョーンズ」。あるいはシャーロック・ホームズにも匹敵するような普遍的なヒーローの要素を持っているとのことで、3作目以降の撮影にも意欲をみせていた。
一方、ヒロインをつとめたイスラエル人女優アイェレット・ゾラーは「アカデミー賞の俳優、監督と一緒に仕事をしてみてどうだったか」と問われ、
「ファンタスティク! 夢にはみたけれど現実になるとは思わなかった。この経験は墓場まで持って行く」
と興奮気味に語った。ゾラーについて、トム・ハンクスは
「とってもオープンな人で、隠れた秘密はもっていない。もし、私がばかなことをしたら『あなたはバカなことをしたわよ』とはっきりと教えてくれるような人」
と評した。
「バチカンの協力は得られないとわかっていた」
『天使と悪魔』配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント5月15日(金)全世界同時公開!
映画では、ローマ・カトリック教会のタブーとされる問題も扱っている。ロン・ハワード監督は撮影について
「(ローマ・カトリック教会の本部がある)バチカンの協力は得られないとわかっていたので、沢山ある資料や素材を使いつつ、特撮や美術の人が昔からある手法や最新のCGを駆使して完成させた。あたかも主人公がローマを舞台に活躍している映像になった」
と自画自賛。ローマではさまざまなゲリラ撮影の手法を駆使して、現地の様子をカメラにおさめたという。
映画は5月15日、日本や米国をはじめとする世界各国の劇場で公開される。