08年に、秋田県から「萌え系美少女イラスト」をパッケージに描いた米が発売されて話題になったが、今度は新潟県から、「腐女子」や「歴女(レキジョ)」を対象にした「イケメン武将パッケージ」の米が登場し、話題になっている。
秋田県羽後町の「萌え米」を参考
武将好きにはたまらない!?
新潟県加茂市で米の販売を手がけている「かも有機米」は、09年4月29日、新潟県の戦国武将、直江兼続のアニメ風イラストをパッケージに採用した米「新潟県産こしひかり~直江兼続パッケージ~」を発売した。兼続のトレードマークである「愛」の字が付いた兜を持ったのイケメンが、もう片方の手に握り飯を持っているというこのパッケージは、従来のものにはない強烈なインパクトを持っている。
「イケメン米」を企画した石附拓真さんの意図は次のようなものだった。
「直江兼続が主人公の大河ドラマ『天地人』が盛り上がっていますからね。弊社としても何かできないかなと考え、昨年話題になった秋田県羽後町のアニメ柄パッケージの成功例を思い出し、参考にしました」
イラストは「戦国BASARA」シリーズの人気作家
原画イラストは新潟県出身の漫画家、久織ちまきさんが手掛けている。久織さんは日本中に歴史ファンの女性、いわゆる「歴女」を大量に生み出すきっかけとなったゲーム「戦国BASARA」シリーズのオフィシャルコミックなどを手がけてきた人気作家だ。
「久織さんのことは、新潟県で開催されている同人誌即売会『ガタケット』に出店している知人から今年2月に紹介してもらったんですが、実家が弊社のそばということもあり、イラストをお願いしたところ快く引き受けていただきました」(石附さん)
実際に想定している顧客も、「腐女子」や「歴女」といった若い女性だといい、
「自分も含め、今の若い人ってお米食べないですよね。そうした人たちにとって、この変わったパッケージがお米を食べるきっかけになればと思います」
と、石附さんは「イケメン武将米」に期待を寄せている。
価格は10kgパッケージが5500円、5kgパッケージが3200円で、クリアファイルのおまけ付き。ちなみに、目標としている売り上げは月間4トン。5kgパッケージだと800個の計算になる。注文は、同社が運営する「越後農園」や、「yahooショッピング」「auショッピングモール」などのショッピングサイトで受け付けている。
カルロス櫻井