今朝(27日)のLos Angeles Timesにカリフォルニアのいくつかのカウンティー(郡)が予算削減に伴い、不法移民への医療予算カットを決定したとありました。例えば州都サクラメントのあるサクラメント・カウンティーの場合、カウンティー経営の診療所は$2.4ミリオンの経費削減となる見通し。値上がりする一方の高額な医療費を払っているものとしては、税金がこんなところに使われるのに納得がいかない。税金といえば今月15日が個人の納税締め切り日だったのですが、ダイエット費も控除の対象とあり、これにも驚くばかりでした。
医療費が高額になる理由に肥満もあるそうですが、「それならば積極的に運動すればいいのに」と思うし、また子どもの肥満に対しても「学校まで歩いていかないからだ!」などと思ってしまうのです。
そうはいってもここは車社会。そして子どもの安全を考えると通学時の親の送迎は必須。以前息子が熱を出したと小学校から連絡があった友人は、学校が自宅の前だったために「息子だけ帰してください」というと、「それはできません。迎えにこなければ救急車を呼びます」といわれたそう。
隣町のアーバイン市などは、「全米で安全な都市」の上位にランクインしているせいもあり、子どもたちは徒歩で、あるいは自転車で通学することができるのです。そこで自転車通学の子どもたちに最近人気なのがフィクシー(Fixie)とよばれる自転車。
正式名は「Fixed Gear Bike」
足が簡単に外れないようペダルに工夫が
もともとニューヨークで自転車メッセンジャーが愛用していたもので、都会ではすでに人気が浸透していたようですが、なんせ車社会のアメリカですから、自転車の流行なんてそうそうお目にかかれません。我が家からほど近いビーチ沿いの道路は週末ともなるとサイクリングをしている人がけっこういるのですが、見かける自転車の多くはクルーザーとよばれる、ママチャリのようなものです。
そのため、アーバイン市にある友人の家に遊びに行った際に数多くのフィクシーを見かけたときは、「おおっ、かっこいい!」と、大興奮。その息子さんがちょうどフィクシーを買おうとしていたこともあり、友人に根ほり葉ほり質問してしまいました。
フィクシーという呼び方は固定ギアの意味をもつfixed gearを縮めたもの。正式名はFixed Gear Bike。日本ではピストバイクと呼ばれているようです。
フィクシーは後輪とペダルの動きがつながっているために、ペダルを踏まなければ後輪は回らない。普通坂道などを下るときはペダルを踏まなくとも、勢いで走って下れますが、フィクシーではそれができないのです。
また基本的には、ブレーキがついてなく、止まるときはペダルを踏む足の力をうまく調整しなければならない。友人の息子さんのフィクシーにはブレーキがついていますが、それは「邪道」らしく(笑)、彼もあまり使っていないようです。
後ろ漕ぎ自転車が登場したときは衝撃でしたが、フィクシーもペダルを逆に漕ぐと自転車がバックします。