空間すべてを媒体と見る 「インストアメディア」とは

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特定の旅行先、目的で染めるトラベルカフェ

東京・飯田橋にある「トラベルカフェ フィリピン TOKYO」
東京・飯田橋にある「トラベルカフェ フィリピン TOKYO」

   もっとわかりやすくメディアとして成立しているのが同社の手がけるトラベルカフェだろう。ひとつのカフェの中を特定の旅行先、目的で染めていく。ポスターを置くだけではなく、内装もメニューもテーブルシートや卓上POPもカフェに流す音楽や映像も、長期ならばカフェの名前自体もそれにあわせていく。その土地に旅したくなる。そんな旅行がしてみたいと思う。押しつけではなく感じてもらうことが重要だ。

   もちろんテーマは旅行でなくても成立する。新商品、新サービスにあわせての展開もすでに始めている。徹底することで効果は上がる。空間はメディアとして機能するのだ。

坂井直樹




◆坂井 直樹 プロフィル

坂井直樹氏
ウォーターデザインスコープ代表/コンセプター。慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科教授。1947年京都市出身。京都市芸術大学デザイン科入学後、渡米。サンフランシスコでTattoo Companyを設立。ヒッピー達とTattooT-shirtを売り、大当たりする。帰国後、ウォータースタジオを設立し、日産「Be-1」「PAO」のヒット商品を世に送りだし、フューチャーレトロブームを創出した。2004年デザイン会社、ウォーターデザインスコープ社を設立し、ケイタイを初めとした数々のプロダクトを手がける。現在auの外部デザイン・ディレクター。07年9月、新メディアサイト「emo-TV」を立ち上げる。同年12月には、日常の出来事をきっかけにデザインの思想やビジネスコンセプトを書きつづった「デザインの深読み」(トランスワールドジャパン刊)を著した。

>>>emoTV ムービーのココロミ

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