博物館側に莫大な収入
日本では考えられないことです
持参する物は、スリーピングバッグ、歯ブラシ、パジャマ、懐中電灯など、博物館が準備してくれる簡易ベッドが設置された、実物大の鯨の模型が下がるオーシャンホールで眠れる。今年のチケットは、発売と同時に完売。今となっては、キャンセル待ちの長いリストに名前を書き加えるしか方法はない。
この博物館スリープオーバーのイベントは、オハイオの科学博物館で、ボーイスカウトやガールスカウトの冬季の室内活動として、72年に始まったものだ。海軍の潜水艦のそばで眠れるポートランドのオレゴン科学博物館、スパイのテクニックの取得と10の任務を遂行するワシントンDCのスパイ博物館、エジプトの工芸品を夜に見て回るシカゴ博物館など、全米にも広がっている。ニューヨークのアメリカ自然史博物館では、1回の参加者が300人。毎年、100万ドル以上のチケット売り上げで、博物館側に莫大な収入をもたらすイベントの一つに成長している。
だいたい、閉館後の誰も入れない場所に入れるだけで、わくわくするのに、夜中に目覚めた時に、真上に見えるのは、シロナガスクジラの大きなお腹なんて、経験を子供の頃にしたら、きっと一生忘れないだろう。でも、一番楽しみにしているのは、子供の頃には考えられなかった博物館でのお泊りの夢がかなった保護者かも・・・。
誰か子供さんを預けたい人、いないでしょうか??
*「ナイトミュージアム」は日本の題名。原題は、Night at the Museumです。
坂本真理